会長挨拶

NPO法人 鹿児島市視覚障害者協会

会長  石井 昭雄

 ようこそ!

 鹿児島市視覚障害者協会をご訪問いただき有難うございます。

 当会は,鹿児島市にお住まいの視覚障害者240名により組織された福祉団体です。平成25年3月にNPO法人の認可を受けて活動していますが,任意団体としての期間を加えると,今年(平成29年)は,ちょうど,当会結成60周年の節目の年に当たります。

 当会は,発足当初から,視覚障害者の親睦と福祉の向上を目標に活動してきましたが,その理念は今でも変わりません。

 まず,一つ目の親睦ということですが,近年,核家族化をはじめとする社会の変化に伴ない,いわゆる,井戸端会議やお茶飲み会等の交流の場が少なくなり,人と人との繋がりが希薄になりつつあります。このことは,視覚に障害のある者にとっては,何をかいわんやです。

 そこで,当会は,それをいくらかでも解消しお互いの絆を深める手立てとして,皆が集まり,楽しくおしゃべりが出来る交流の場と交流の機会を作るため,研修会や日帰り旅行,レクリエーション等,盛りだくさんの行事を計画し実施しています。

 また,当会では,交流の場として,昼間,視覚障害者の方々に集まっていただき,編み物やかご作り等の軽作業,点字やパソコン等の個人講座,ハーモニカ・コーラス・卓球・健康体操・調理等のグループ講座を行う地域活動支援センター「きずな館」を併設しています。きずな館には,月曜日から金曜日まで1日10名ぐらいの方々がこられ,楽しく活動しておられます。最初は無口だった方も,やがて口が軽くなり,皆と打ち解けて話をする中で,自分と同じような障害を持つ人がたくさんいることを知り,ますます仲間意識が深まると共に,さらに,見えないのを補うために色々と工夫していることをお互いに教えあったり,また,病気の時,家事に困った時,外出したい時どうすればいいか等の情報交換を行ったりと,1日中にぎやかなおしゃべりと共に活気にあふれています。

 次に二つ目の福祉の向上ですが,これは,国や県・市等にお願いして解決しなければならない事がたくさんあります。会としては,要望や陳情等の形で絶えず運動していますが,それを聞き入れていただき改善していくためには,どうしても組織の力が必要です。1人よりも2人,2人よりも5人・10人と会員の数が多いに越したことはありません。そのためにも皆さんの力をお貸しください。

 近年,我が国の福祉は,確かに充実してきました。このことは,国の施策は言うまでもなく,それにもまして,先人たちの並々ならぬご努力と組織の力があったればこそと思います。しかし,よく考えて見ますと,福祉の恩恵は,会に入って運動した人も, 入らずに何もしなかった人も受けられるサービスは同じです。であれば,わざわざ入会する必要は何もないようにも思われますが,ほとんどの福祉サービスは,本人が申請しなければ受けられない制度になっています。そこで,当会では,必要なサービスがいつでも・だれでもが受けられるようにするために,福祉サービスにはどんなものがあるか,手続はどうすればいいか等の情報が,会員の皆さんにより早く,より多く入るよう日々努力しています。まだまだ力不足の頼りない組織ですが,これを機会に,私たちと一緒に活動してくださることを心から願っています。

 たとえ,一人の声は小さくても,一人の力は弱くても合わせれば大きな声に,そして強い力になります。何もせず,手をこまねいていては,福祉の未来はありません。明日に向かって共にがんばりましょう。


写真があります。

鹿児島の偉人西郷隆盛



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